2011年07月07日

ブラウザ組み込みの日本語辞書に「ずるっこ」参戦!


写真 greeblie

「参戦!」とか書いてますが、実は僕が知らなかっただけです。すみません。ぺこぺこ。『中上級のにほんご』で有名な青山美佳さんにツイッターで教えていただきました。

何かと言うと、ブラウザに組み込んでしまって、日本語学習者が日本語の記事を読むときに簡単に辞書が引けるようにするためのツールです。この手のツールについては、今まで以下に紹介してきました。

むらログ: すげぇ! Google Dictionaryが和英に対応してる!
http://mongolia.seesaa.net/article/189734488.html

お読みいただければ分かるかと思いますが、日本語の単語をダブルクリックすると、その英訳が表示されるのです。これはGoogleのChromeというブラウザでしか使えませんが、語彙の数が圧倒的に多いのが特徴です。

で、さっき気がついたんですが、今までは日本人が外国語を読むために使われるツールだと認識していた「pop辞書」も日本語学習者用に対応していたんですね。たとえば、この「むらログ」をpop辞書に通すとこうなります。

POPjisyo - むらログ http://bit.ly/qbFf4G

日本語の単語の上にマウスの矢印を持っていくと、自動的にその英訳が表示されます。つまり、Google Dictionary で必要なダブルクリックという操作すら必要ないわけですね。ドイツ語訳に設定することもできます。

それで、同じような、というか、更にその上を行くツールが、今回ご紹介する「ずるっこ」なわけです。これは何がすごいかというと、pop辞書のようにマウスを動かす必要すらないんです。だって、ルビみたいに日本語の上に英語が表示されちゃうんですから。これは便利です。

ずるっこ http://zurukko.jp/
ずるっこでに通したYahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp.zurukko.jp/hl?c=topnews

pop辞書もそうですが、「ずるっこ」も上記のように通した後に特定のURLができますから、学生に宿題としてネット上の記事を読ませる場合は、そのURLを送れば、クリックするだけで辞書つきのページを開かせることもできます。たとえば「むらログ」でしたら今みなさんのブラウザに表示されているURLではなくて、上に紹介した http://bit.ly/qbFf4G を送るのです。特に「ずるっこ」の方はその効果が一目で見られるのでいいですね。pop辞書の方はマウスを動かしてみないと効果が実感できないので。「調べたい言葉の上にマウスの矢印を動かしてください」というような指示も理解できないぐらいのレベルなら、間違いなく「ずるっこ」がオススメです。

ただ、もし学生が中級以上でしかもChromeを使っているなら、僕自身はGoogleDictionaryを今後もおすすめすると思います。理由は語彙の数がpop辞書も「ずるっこ」もまだまだだからです。

たとえば今朝のYahoo!のトップニュースを見てみます。
 枝野官房長官は7日午前、首相官邸で佐賀県の古川康知事と会談した。枝野氏は、九州電力玄海原子力発電所(同県玄海町)の再稼働問題を巡る菅政権の対応の迷走を謝罪し、原発の耐久性を調べるストレステスト(耐性検査)を含む再検査が再稼働の前提となるかどうかについて早急に政府の統一見解を示す考えを示した。
この記事を辞書に書けた結果は以下で確認できます。(二週間ぐらいで元の記事は消えると思いますので、その後はリンク切れになります)

ずるっこ http://headlines.yahoo.co.jp.zurukko.jp/hl?a=20110707-00000443-yom-pol
pop辞書 http://bit.ly/qxnyXF

両方とも「玄海原子力発電所」の部分でまず「玄」「海原」「子」「力」と認識してしまっていますよね。また、「枝野」などの固有名詞も認識されていません。「ずるっこ」の方は「長官」「九州」などのけっこう基本的な単語も認識されません。

その点、GoogleDictionaryはほぼ完璧です。「玄海」はもちろん「枝野」も「古川」も一つの単語として認識しています。上記引用部の中で「康」と「菅」を一般名詞だと認識してしまったところと、なぜか「ストレス」を「ストレステ」までで一単語だと認識されましたが、あとは完璧でした。

また、記事を読んでいるときにいつでもすぐ辞書を引けるという敷居の低さも魅力的です。

さて、この「敷居の低さ」に関しては、pop辞書も「ずるっこ」も「ブックマークレット」というものを使うと、かなり改善することができます。以下の文字列をそのままブラウザのメニューバーなどにドラッグするか、あるいは「お気に入り」などに入れると、辞書を引きたいウェブページを見たときに、それをクリックするだけでpop辞書や「ずるっこ」を通した結果が表示されるのです。

pop辞書
ずるっこ

僕を含む、普通の面倒くさがり屋の人間にとっては、こうして「敷居を低くする」というのはとても大事ですから、これを設定するのだけはちょっと面倒くさいですが、その学習環境を整えるためには必要ですのでぜひ学生さんにご紹介ください。

さて、長くなりましたが今回ご紹介した三つのツールをまとめてみるとこんな感じです。

Google Dictionary
メリット ブックマークレットすら必要ない敷居の低さ。圧倒的に豊富な語彙量。
デメリット Google Chrome専用。ダブルクリックが必要。
想定できる利用シーン 中級以上の自律学習

pop辞書
メリット 辞書を引いた語彙を管理して復習などに利用できる。
デメリット 読みたい記事を見つけてから一度ブックマークを通す必要がある。調べたい単語までマウスを移動させる必要がある。
想定できる利用シーン URLで記事を指定して読ませる。中級ぐらいまで。

ずるっこ
メリット ルビのように英訳が表示されるのでマウスを動かす必要すらない。辞書を引いた語彙を管理して復習などに利用できる。
デメリット 現状では語彙の数が少なすぎる。読みたい記事を見つけてから一度ブックマークを通す必要がある。
想定できる利用シーン パソコン操作の苦手な初級の学習者にURLで記事を指定して読ませる。

以上です。それぞれ長短がありますので、シーンによってお使い分けください。
posted by 村上吉文 at 14:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
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