2010年05月02日

NHKを海外で日本語学習に利用する

ベトナムで日本語能力試験二級を持っていて日系企業への就職を目指している学生に「NHKを見て勉強したい」と言われたので、ちょこっと調べてみました。もちろん、CBI(Content-based Instrucion)の文脈で使えるわけですね。

まず有名なのは、NHKオンデマンド。
https://www.nhk-ondemand.jp/
でも、これは僕は見たことがありません。アクセスすると「お使いの地域からはご利用いただけません.」と表示されていまいます。海外からはアクセスできなみたいですね。radikoもそうだけど、日本の放送業界ってかなり時代遅れの気がしますね。大丈夫なのかな。

ただ、少なくともニュースに関しては海外でも日本語で視聴できます。
http://www3.nhk.or.jp/news/
アナウンサーの読み上げる原稿もありますから、聴解力をつけるには役に立つでしょう。ちなみに今ならこんなニュースが動画付きで見られますよ。
放送や新聞、公文書などに日常的に使われる漢字の目安とされる「常用漢字」に新たに加えられる196字について、文化庁が全国の男女を対象に調査をしたところ、「読みにくい」という回答が最も多かったのは「語彙」の「彙」という字であることがわかりました。
「常用漢字」は、放送や新聞、公文書などに日常的に使われる漢字の目安となるもので、文化庁の文化審議会は、およそ30年ぶりに見直しを行い、新たに196字を加える案をまとめています。文化庁は、この196字について、ことし2月から3月にかけて、全国の16歳以上の男女およそ4000人を対象に調査を行いました。その結果、「読みにくいのでかな書きが望ましい」と回答した人が最も多かったのは、▽「語彙」の「彙」という字で14.3%、次いで▽「毀損」の「毀」が10.8%、▽「恣意的」の「恣」が10.6%に上りました。一方で、読みにくいと回答した人が最も少なかったのは、▽「風呂」の「呂」という字で0.4%、次いで▽「甲状腺」の「腺」と▽「韓国」の「韓」、▽「柿」の3字が、いずれも0.5%でした。新しい常用漢字の案は来月、文部科学大臣に答申され、年内にも新しい常用漢字として告示されることになります。


NHKで専門の科目を勉強したいなら、以下の高校生用の講座もいいですね。
http://www.nhk.or.jp/kokokoza/library/

教科 番組 教科書名 / [教科書番号] / 出版社
国語 国語表現 I 「国語表現 I 」 改訂版/[009]/教育出版
国語総合 「新編国語総合」/[025]/東京書籍
現代文 改訂版 「標準現代文」/[047]/第一学習社
古典 改訂版 「標準古典」/[044]/第一学習社
地理
歴史 世界史 「新選世界史B」/[012]/東京書籍
日本史 「新選日本史B」/[003]/東京書籍
地理 「新地理B」/[006]/教育出版
公民 現代社会 「現代社会」/[017]/東京書籍
倫理 「倫理」/[017]/東京書籍
政治・経済 「政治・経済」/[022]/東京書籍
数学 数学基礎 「数学基礎」/[001]/東京書籍
数学 I 「新数学 I 」/[023]/東京書籍
数学 II 「新数学 II 」/[023]/東京書籍
理科 理科総合A・B 「新編理科総合A」/[017]/啓林館
「新編理科総合B」/[011]/東京書籍
物理 「新編物理 I 」/[002]/東京書籍
化学 「新編化学 I 」 改訂版/[020]/啓林館
生物 「新編生物 I 」 改訂版/[020]/啓林館
地学 「地学 I 」/[001]/東京書籍
保健
体育 保健体育 「現代保健体育」 改訂版[006]/大修館書店
芸術 音楽 I 「音楽 I 」 改訂版/[007]/教育出版
外国語 オーラル・コミュニケーション I 「Hello there! Oral Communication I 」/[020]/東京書籍
英語 I 「All Aboard! English I 」/[036]/東京書籍
英語 II 「All Aboard! English II 」/[038]/東京書籍
家庭 家庭総合 「新家庭総合 」/[034]/実教出版
情報 情報A 「情報A」 改訂版/[065]/啓林館


ちょっと難しいと思ったら「NHKデジタル教材」にはもっといろいろな教材が本当にたくさんあります。たとえば、小学生向けの短いビデオなど。
http://www.nhk.or.jp/school/clip.html

この中でも、番組によって動画が見られるところと見られないところがあるんですが、たとえば「伝える極意」なんかは見られます。
http://www.nhk.or.jp/gokui/ja/frame.html

「カラフル!」は「これまでのほうそう」というところからビデオを見ることができます。子供たちが自分の言葉で語る番組です。
http://www.nhk.or.jp/colorful/ja/frame.html

「コミトレ」は子供の忍者が出てきてなかなか楽しそうですよ。番組もオンラインで見ることができます。
http://www.nhk.or.jp/comtr/ja/frame.html
ウィキペディアではこんな風に紹介されています。
『花影忍法帳コミ☆トレ』(はなかげにんぽうちょうコミ☆トレ)は、NHK教育テレビで放送されているテレビ番組。NHK大阪放送局製作。『みてハッスルきいてハッスル』の続編として2009年4月からスタートした。
LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、高機能自閉症等の子供たちがコミュニケーション能力を高めるための特別支援教育を目的としている。前作と同じく主人公達にはライバルが存在し、そのライバルであるBK財団[1]と伝説の巻物を取り合っている。

「大科学実験」はNHKやアラブのアルジャジーラなどの共同製作。もちろんビデオが見られます。ナレーターは細野晴臣さん。
http://www.daikagaku.jp/content/vol005/


「10min.ボックス」(http://www.nhk.or.jp/10min/)というのは十分間のビデオで、この長さは授業でも取り扱いが便利ですよね。いろいろとすごい番組があるんですが「情報・メディア」なんて大人が見ても面白いです。「AR(拡張現実)」なんていう概念も紹介されています。
http://www.nhk.or.jp/10min/joho/ja/frame.html?0&10&80
動画もありますし、ナレーションのテキストもありますよ。

反対に「こりゃだめだ」と思ったのが「現代文」。文学しか載ってないんですよ。日本の国語教育って、ホントに情操教育なんだなあ。ちゃんと日本語力をつける仕事をしてほしいもんです。
http://www.nhk.or.jp/10min/gendaibun/ja/frame.html
でも、動画は見られますよ。

同じ10minボックスの中の「職業ガイダンス」は日本事情の教材になかなか良さそうです。「仲居」なんて、かなり関心を持ってくれると思います。これももちろん動画付きです。
http://www.nhk.or.jp/10min/shokugyo/ja/frame.html?0&10&75
第1回 9/29 農業とかかわる仕事
第2回 10/6 人やものを運ぶ仕事
第3回 10/13 建築現場で働く
第4回 10/20 ものを作る仕事
第5回 10/27 動物にかかわる仕事
第6回 11/3 スポーツにかかわる仕事
第7回 11/10 医療や福祉にかかわる仕事
第8回 11/17 メディアにかかわる仕事
第9回 11/24 地方公務員
第10回 12/1 国際的な仕事
第11回 12/8 食にかかわる仕事〜うどん職人
第12回 12/15 子どもの成長にかかわる仕事〜幼稚園教諭
第13回 1/12 命や財産を守る仕事〜消防官
第14回 1/19 空港で働く〜グランドハンドリング
第15回 1/26 接客の仕事〜仲居
第16回 2/2 アニメにかかわる仕事〜アニメーター
第17回 2/9 漁業にかかわる仕事〜漁船乗組員
第18回 2/16 美容にかかわる仕事〜ネイリスト
第19回 2/23 もの作りにかかわる仕事〜電車製造技術者
第20回 3/2 土木にかかわる仕事〜土木工事 現場監督


日本語関係では「ひょうたんからコトバ」という番組も動画が見られて、ナレーションのテキストもあります。
http://www.nhk.or.jp/kotoba/ja/frame.html

この「NHKデジタル教材クリップ」(http://www.nhk.or.jp/school/clip.html)はこういった番組別のコンテンツの他に、検索すると結構いろいろ出てきまして、たとえば「川越」なんていうマイナーな言葉でも、以下の内容が動画付きで紹介されます。
埼玉県川越市。かつての江戸、今の東京とのつながりが深く「小江戸」と呼ばれています。中心部を流れる川を下ると、半日ほどで江戸へ行く事が出来ます。まわりから集まる米や織物などを運ぶ中継地点として、栄えていました。市内には、昔ながらの蔵作りの建物が数多く残っています。市では、1989年から、電線を地中に埋める工事が始まりました。より昔の町の雰囲気に近づけるための取り組みです。小さなお菓子屋さんが集まったこの通りでは、店で売る商品も駄菓子と呼ばれる昔ながらのお菓子を扱っています。今ではあまり見られなくなったこうしたお菓子や懐かしい町並みに触れるため、多くの観光客が訪れるようになりました。
こういった地方都市の紹介だけでなく、たとえば「ちくわ」など、口頭で説明してもあまり意味がないようなものの説明には非常にいいでしょう。


また、NHKはyoutubeに公式チャンネルを開いています。
http://www.youtube.com/user/NHKonline
でも、ここで公開されている動画は非常に少ないです。「つか、これ面白いの?」と言いたくなる「青山ワンセグ開発 パラピク女子高生マコト 2週目」みたいなのとかね。でも、これホントに面白いんですかね。ついてけないなあ。

前にもご紹介したことがありますが、ラジオでニュースを聞くだけなら、以下で聞けます。
http://www.nhk.or.jp/r-news/
スピードを早くしたり遅くしたりもできますので、「語彙などは一級ぐらいまで勉強しているが、聴解だけはすごく苦手」というベトナムの四年生ぐらいでよくある状況では、非常に役に立つと思います。


posted by 村上吉文 at 09:08 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日本語hacks! | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
たった一つのNHKでも、いろいろなリンクがありますね。今までNHKニュースしか知りません。紹介していただいてありがとうございました!
Posted by Nguyen Thi Kim Thoa at 2010年05月03日 20:28
そうそう、トーアさんならニュースの他に高校講座とか職業ガイダンスぐらいがいいかもしれませんね。ぜひ、がんばってください!
Posted by 村上吉文 at 2010年05月03日 21:37
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