2010年04月09日

はじめて講師を頼まれたら読む本




この本は『はじめて講師を頼まれたら読む本』というタイトルですが、何度も講師を頼まれる人にも必見です。

自分の経験から見ても、うなづけるところが沢山あります。
たとえば、53ページの
不運で不幸なエピソードが彼の伝えたいメッセージにつながった
という部分。著者は不運な経験でも自分なりに消化した上で、自分のつなげたいメッセージつながえることが大切だとしています。

僕も日本語教師向けのパワーポイントの使い方のセミナーで、「停電でパワーポイントを使えなくなった時に、初めてこういう事に気がついた」というような話をよくするんですが、そのエピソードがまさにこの例に当てはまりますね。

それから、「自分の失敗を話すといい」というのも、まったくそのとおり。僕は以前、当時の自分の所属機関の名前が真っ赤に燃えさかるロゴを作ったことがあるんですが、これを「見た目は派手になるがセミナーの内容としては何の役にも立たない。バカなことに時間をかけてしまった」という例で見せると,かなり受けるのです。もちろん今はもっとシンプルなデザインのスライドを使うんですが。

あと、面白かったのはセミナー講師の「5S」 。
story, simple, special, speed, smile、だそうです。普通は「5S」というと製造業の方向けの「整理、整頓、掃除・・・」と続く奴が有名ですが、それのもじりですね。でも、わかりやすくて役に立ちそうです。

他にもいろいろなことが参考になりましたが、ひとつだけ難点をあげると、これはかなり一方的に講師が話すタイプのセミナーが前提になっていて、最近の「参加型」のものではありません。「参加型」の場合は「話すネタ」ではなく「話させるネタ」が必要になるわけですが、そういった視点はまったく含まれていません。そこがこの本の唯一の弱点かもしれませんね。

そういった形式のセミナーに関心のある方はこちらをどうぞ。
むらログ: 効果10倍の<教える>技術
http://mongolia.seesaa.net/article/83985687.html
タグ:書評
posted by 村上吉文 at 07:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このエントリーをはてなブックマークに追加
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