2009年12月16日

教材用に映画の文字を起こす時代は終わってます。

このブログをGoogle検索で訪れるお客様の中に「日本語教育 映画」というキーワードで情報を集めている方がおおぜいいらっしゃるようです。

実を言うとうちの妻も後期の授業の教材を選んでいるところなんですが、面白そうな映画のDVDが字幕つきじゃなかったりして、なかなか大変そうです。

前回は学習者のレベルを考慮して、セリフが極端に少ない「いま、会いにゆきます」を使ったようですが、今回はもう学習者のレベルも上がってきていて、かつインターンも近いので、会社の場面があり、二時間ものの映画がいいということでした。

日本ならこの条件でもいくらでも教材は見つかるのでしょうけど、海外だとなかなかそうも行きません。ま、海賊版を使えば結構あるんですが、法律の大学なのでそういうわけにもいきません。

その他、雪の降らないベトナムで使うという条件も考え、僕がオススメしたのが『私をスキーに連れてって』。今見ると、ちょっと古いのかな?そこは多少心配ですが。

で、ここからが本題なんですが、こういう映画を選んだ後、昔はスクリプトを文字起こしするという作業が必要でした。しかし、今はそれほど必要でもないんですよね。

なぜなら、もう誰かが文字起こしをしていて、それをネットに公開しているからです。

二年前にむらログ: やばい(?)けどスゲェ! ジブリの全字幕が公開という記事を書きましたけど、この二年で映画のかなりの部分が文字化されているということが分かりました。後は、それを検索するだけです。

探し方は超カンタンです。

まず、使いたい映画のタイトルと「セリフ」という言葉で検索します。そうすると、よほどマイナーな映画でない限り、その映画に出てくるセリフが一つか二つは見つかります。

今回はこんな感じ。
http://www.google.com/search?hl=ja&rlz=1C1GGLS_jaVN291VN303&q=%E7%A7%81%E3%82%92%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%81%AB%E9%80%A3%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%80%80%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%83%95&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=&aq=f&oq=
もし「セリフ」で出なかったら「台詞」「科白」などでも検索してみてください。

そうすると、こんなページが見つかります。

「私をスキーに連れてって」名セリフ集
http://homepage3.nifty.com/pina/ski/wtsk/wtsk.htm

で、次に、この中のセリフで検索するのです。
今回は"東京で誘うのか?東京のお前ってスキー場とは別人だぞ"というセリフで検索しました。
http://www.google.com/search?q=%22%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%A7%E8%AA%98%E3%81%86%E3%81%AE%E3%81%8B%EF%BC%9F%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%AE%E3%81%8A%E5%89%8D%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E5%A0%B4%E3%81%A8%E3%81%AF%E5%88%A5%E4%BA%BA%E3%81%A0%E3%81%9E%22&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&hl=ja&rlz=1C1GGLS_jaVN291VN303&sa=2

ここで注意して欲しいのは、上の例のように必ず引用符で挟むということです。そうしないと連続したセリフとして認識されず、東京やスキー場という言葉が入ったページなら何でも表示されてしまいます。

で、そうやって見つけたページがこれ。
http://minkara.carview.co.jp/userid/262788/blog/c269321/

まあ、スクリプト以外にもト書きみたいな部分がたくさんありますが、これも教材にしてもいいかもしれませんし、邪魔だったら削除してもいいですよね。一から文字起こしすることに比べたら、はるかに楽ではないかと思います。

ということで、映画を教材にして使いたい方は、ぜひこの方法でスクリプトを探してみてください。

では!

参考:映画による日本語教育に関する本ブログ内の記事


やばい(?)けどスゲェ! ジブリの全字幕が公開 [2008/01/13 12:00]
http://mongolia.seesaa.net/article/78200653.html

映画日本語教育 期末アンケート結果 [2007/07/20 06:35]
http://mongolia.seesaa.net/article/48560362.html

趣味のアニメ、趣味の日本語 [2007/06/20 05:35]
http://mongolia.seesaa.net/article/45344388.html

映画教材:学習者を受け身にさせない方法 [2007/05/30 08:06]
http://mongolia.seesaa.net/article/43321068.html

映画教材選択の悩み [2007/05/29 05:38]
http://mongolia.seesaa.net/article/43200465.html

日本語教材にする映画の選び方 [2007/05/25 08:24]
http://mongolia.seesaa.net/article/42830608.html

映画日本語教材の作り方 [2007/05/01 08:17]
http://mongolia.seesaa.net/article/40487700.html

映画で学ぶ日本語 パワーポイント教材 [2007/04/21 05:25]
http://mongolia.seesaa.net/article/39528289.html

映画を使った日本語教育 [2007/04/20 06:35]
http://mongolia.seesaa.net/article/39429303.html

映画と日本語学習とweb2.0 [2007/04/14 05:50]
http://mongolia.seesaa.net/article/38672574.html





posted by 村上吉文 at 07:35 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日本語hacks! | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
 こんなにたくさん映画教材に関する記事を書いていたんですねえ・・・・。自分が仕事で関わっていないときはほとんど斜め読み・・・(というか読んでない?)いや、まいったまいった。

 で、「私をスキーに連れてって」は、やっぱり20年以上前の映画なので、かなり古さが気になりました・・・。
っていうか、私自身が勝手に、あの時代のいろいろなものへの懐かしさで胸をいっぱいにしながら観てしまいました。
それから、アクション場面(?)、スキーの滑走シーンや雪原を車でクルクル走るシーン(←北海道で学生時代を過ごした人には懐かしすぎのシーンの数々・・・)が満載で、語学のお勉強にはどうだろう?と・・・・。

 それにしても、今は文字おこしの苦労が激減している時代ということを知っただけでも大収穫です。
 
さて、やっぱり次回は「ラヂオの時間」にしてみようかなあ・・・。私が好きだしなあ・・・。
Posted by 妻 at 2009年12月17日 15:55
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