2009年12月09日

受検と受験

最近、受験生の子供を持つ知人から「受検」という言葉を聞きました。みなさん、こんな言葉ご存じでしたか?
知人の話では「試験を受ける」のが「受検」で、「検定を受けるのが受検」なのだそうです。しかも、面白いのはここからで、同じ高校入試でも公立高校の場合は入学試験ではなく入学用の「検定」なので、「受検」が正しいのだそうです。実際、「受検 受験 違い」など検索すると、各種のQ&Aサイトなどでそのように回答されているのが目につきます。

しかし、実際はどうなのでしょうか。『月刊日本語』などにも書いていることですが、Googleをコーパスとして使ってみる例をご紹介しつつ、検証してみましょう。

やり方は簡単。「検定を」をつけて「受験する」と「受検する」を検索するだけです。結果は以下の通り。

"検定を受験する" の検索結果 約 570,000 件
"検定を受検する" の検索結果 約 182,000 件

つまり、検定を受けることを「受検」と表記する人は、「受験」と表記する人の三分の一しかいないんですね。

ちょっと前のエントリーで書いた「規範文法」と「記述文法」の違いで考えれば、「検定を受けるときは受検」というルールを規範文法的に尊重するなら、全体の76%の人が「間違った」使い方をしていると言うことができます。

しかし、記述文法的な考えをするなら、実際には検定の場合でも76%の人が「受験」という言葉を使っている、という情報を学生に伝えるべきだということになりますね。

皆さんはどちらのアプローチでしょうか。

参考
タグ:日本語教育
posted by 村上吉文 at 05:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このエントリーをはてなブックマークに追加
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