2009年11月26日

聴解データを編集してみた



もうすぐ今年の日本語能力試験が実施されますね。ご存じの通り、現行の試験制度ではこれが最後の実施になり、来年からはN1からN5までの5レベルに対応した新しい試験になります。

大きな変更はいくつかあり、そのうちの2,3についてはこのブログでも取り上げてきましたが、中でも聴解の得点配分が現行の25%から33%に増加することについては、特に海外で頭を抱えている人もいるのではないでしょうか。対策コースなどでも時間数を増やさなければならないでしょうし、しかも、それに見合った新しい試験の教材がほとんど手に入らないのですから。


そんなみなさんには、これを機会に音声データの編集に手をつけてみてはいかがでしょうか。実は私も以前使っていたフリーソフトがなぜか今のパソコンで動かないという事情があり、最近の音声編集ソフトを調べてみましたので、ご紹介します。

なぜか動かなくなってしまったフリーソフトの名前はあえて公開しませんが、今度使ってみたのは「Audacity」というもの。これもフリーですからどんどんダウンロードして学校中のパソコンにインストールすることが可能です。



「Audacity」ダウンロードページ
http://audacity.sourceforge.net/download/windows

正直な話、音声データの切り貼りや速度変更するだけなら、もうこれで充分です。「ファイル」メニューの「開く」で音声データを開き、たとえば、いらないところ選択して、メニューの「編集」から「削除」すれば必要なところだけを残すことができますし、別の部分をコピーして「編集」→「貼り付け」で合成するところもできます。この流れはMSワードなどとまったく同じですよね。ワードで簡単な編集ができる人なら、どなたでも音声データの編集ができますよ。

日本語教育の分野で特徴的な作業としては、再生速度を遅くしたりすることがありますが、これも簡単です。メニューの「編集」→「選択」→「すべて」で全選択し、「効果」→「スピードの変更」で再生速度の数値を下げれば(標準がゼロなのでマイナスにする)遅くさせることができます。

ただし、職場のパソコンにWMP(ウィンドウズメディアプレイヤー)しかなく、WMPで再生速度を変更しながら再生したいときはMP3のエンコーダーというものも一緒にインストールする必要があります。これも簡単です。
http://www.free-codecs.com/Lame_Encoder_download.htm
なお、WMPでMP3が必要になるのは再生速度を調整する必要があるときだけです。別に再生速度を調整する必要がない場合は、MP3以外の形式でもWMPは使えますので、AudacityではWAV形式などで保存しておけばいいでしょう。また、前述したようにAudacityで再生速度を変更したバージョンを作っておけば、MP3にエンコードしなくてもwavなどのままWMPで再生することもできますから、同じことですね。

簡単な編集以外に、音声トラックを2本用意しておいて、一つはBGM,一つは会話音声のようにすれば、音声教材をちょっと気取ったラジオ番組風に編集することもできますよ。これも、音声と音楽のデータを別々に取り込んでから一緒に保存するだけで実現できます。



新しい能力試験の聴解教材の発売を、首を長くして待っているそこのあなた、やってみれば意外と簡単ですから、来るべき聴解試験の壁に向かって、どんどん教材を作っておきましょう!

posted by 村上吉文 at 07:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本語hacks! | このエントリーをはてなブックマークに追加
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