2009年04月10日

レクチャーを公開すること

Lecturing - stupidest profession?
http://donaldclarkplanb.blogspot.com/2009/04/lecturing-stupidest-profession.html#

上のリンクで、授業を公開するべきだという主張に対して、公開しても一方通行の情報の受け手になるのでは意味がないというようなコメントが来ています。

まだ、いろいろ議論も続いているようですが、私もこのブログでセミナーを公開していますし、このテーマについては考えるところもあるので、一つだけ思うことを書いておきます。

それは、無料で公開するのは経験経済ではないからだ、ということです。
経験経済

顧客が商品・サービスに対し単に機能・ベネフィットの価値しか認めないとコモディティ化して、代替可能なものになってしまいます。企業は、商品・サービスだけを提供するのではなく、顧客の心の中に作られる情緒や感性に根付いた経験を提供することで、より強いブランドを構築できます。ディズニー・ランドがその好例です。
http://www.mitsue.co.jp/case/glossary/b_071.html


教育というのはこちらでも4Eの一つとして挙げられているように、経験経済の大きな分野の一つでもあるわけです。

また、こちらでも、経験経済関係の本を「教育業界の人の教科書にしてもいいんじゃないか」と言われています。

要するに、本を読んだり、ネットに公開された過去のセミナーを見たりするだけでは、その場にいるのに比べて、ずっと教育的な価値が低いんじゃないかと思うのです。たとえば、伝統的な授業形式ですら、録画された授業では「先生に質問されて答えに窮する」というリスクはゼロです。つまり、それだけ緊張感を維持するのが難しい。

さらに、私が実施しているような参加型のセミナーでは、実際に手を動かして教材を作り、その教材を使って他の参加者とやりとりするような経験は、一人でパソコンに向かっている限りは、まったくできないのです。

ですから、無料で公開したら有料で参加した人に申し訳ないなんて思ったことはありません。(ここで公開しているもののほとんどは無料セミナーですけど) それにしても、そういう理由で公開をためらう人って、一度録画した授業を再生しているのと同じことしかしていないんでしょうかねえ。

posted by 村上吉文 at 05:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
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