2008年12月09日

最高の教師は、与えられた教師でなく、学習者自身が発見した教師である

なかなか刺激的で、かつ示唆に富むエントリーがありましたので、ご紹介しておきます。Will Richardという人の"World Without Walls: Learning Well with Others"という記事です。
Inherent in the collaborative process is a new way of thinking about teaching and learning. We must find our own teachers, and they must find us. In fact, in my own kids' lives, I believe their best, most memorable, and most effective teachers will be the ones they discover, not the ones they are given.
http://www.edutopia.org/collaboration-age-technology-will-richardson

試訳
協同的な課程に本来備わっているのは、教育と学びについての新しい考え方です。私たちは自分の教師を見つけなくてはならず、彼ら(学習者?)も私たち(教師?)を見つけなくてはならないのです。実をいうと、私の子どもの世代では、彼らの最高で、忘れられない、効果的な教師とは、(学校によって)与えられた教師ではなく、彼ら自身が(ネットを通じて)発見した教師になると、私は信じています。

そして、そうである以上、教室の教師の役割は、その教科の専門家であることは二の次であり、「つなぐ」ことが第一なのだと主張しています。

その実例として挙げられているのが以下の二つですが、私自身はまだあまり見ていません。
http://thinwalls.wikispaces.com/
http://streamteam.wikispaces.com/

そして、教師は編集の技術の原型を作り始める必要があるとも主張しています。編集といっても、良質な情報を探し出して、その価値を評価するようなことのようですが。

書き手のWill Richardsonによると、こうした協同的な課程は、我々の仕事や情熱を公開して共有することから始まります。私自身も、まさに同感です。

このブログをお読みのみなさんも、共有を始めませんか? Richardsonが例としてあげている"weapons of mass collaboration,"はwikis, blogs, and social-bookmarkingです。

原文はかなり平易な英語で書かれています。もし、辞書の助けが必要でしたら、以下でpop辞書を通して、原文を読むことができます。知らない単語の上にマウスを持っていくだけで、その単語の意味が表示されますので便利ですよ。
http://www.popjisyo.com/WebHint/AddHint.aspx?d=1&e=utf-8&r=j&s=0&du=&u=http://www.edutopia.org/collaboration-age-technology-will-richardson


本題に戻りますが、これだけ社会的なニーズも人間自身も多様化した時代に、教室の一斉授業で同じ内容を勉強するのは、やはり無理があると私も思います。以前ご紹介したように梅田望夫さんのブックマークを追いかけている何百人、何千人という人は、こうして「自分自身の教師を見つける」ことができた人なのでしょう。しかし、梅田さんだって、全く興味の違う学習者をつれてきて「さあ、この人に学べ!」と言っても、あまり役に立たないのではないでしょうか。それが「学校に与えられた教師」の教師の限界なんですよね。

しかし、自分自身はどういう人間なのかということを突き詰めて考え、そして、その分野で「こりゃすごい!」という師匠を見つけることができたら、インターネットの時代ですから、そこから先はどんどん広がっていきます。

今日ご紹介した記事も、もとは梅田さんです。梅田さんが私のブログにつけた「Learning 2.0」というタグからその概念を知り、そしてその代表的な人物の一人であるStephen Downesのブログを読むようになり、彼のブログで今朝ご紹介したWill Richardsonに出会いました。今後、Will Richardsonもウォッチしていってみたいと思っています。


参考になるかもしれない、このブログ内の記事
「高速道路を疾走する師弟たち」http://mongolia.seesaa.net/article/94134219.html
「PLE これこそ学習の高速道路なのか」http://mongolia.seesaa.net/article/94134219.html
「はてブで得た確信。それはコンテンツとフレームワークだ!」http://mongolia.seesaa.net/article/94134219.html

posted by 村上吉文 at 08:42 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
いつも有益+共感できる内容のブログありがとうございます!
自分はBUCK-TICKというバンドが好きですが、彼等からたくさんのことを学んでいます。そう、学校の先生以上に。自分も教師をしていたので、「学習者に好かれる」ことが学習者への教育内容の効率的な伝達に有益なのかもしれませんよね。
Posted by モンゴル・タジマ at 2008年12月09日 20:14
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