2008年12月06日

Googleドキュメントでテストをすると採点も入力もいらない。



先日は、web問題作成ツールの「次へ進む」ボタンと分身の術を使いつつ、学習者だけでなく教師も簡単なフィードバックを得る方法をご紹介しました。でも、これは簡単ではありますが、あまり厳密な試験には不向きです。というのも、学習者が目標値に達したかどうかしか分かりませんし、もし学習者にJavaScriptの知識があったら、ソースを見れば「次へ進む」のリンク先が分かってしまうのです。

では、小テストも厳密に管理したい場合や、期末試験などの成績評価に直接関係するようなテストをオンラインでやりたい場合は、どうすればいいのでしょうか。

私の提案の一つは、
Googleドキュメントの表計算ソフトに内蔵されている「フォーム」という機能を使うことです。これはもともとアンケートなどを簡単(かつクール)に行って、その集計も自動でやってしまえ!という機能なんですが、小テストや試験にも便利そうです。

と説明するより、実際にやってみる方が早いので、みなさん、以下の小テストに答えてください。



これに回答すると、以下のページが更新されます。「ニックネーム」のところに、みなさんが入力した文字列が表示されているはずです。その右に入力されているのが、みなさんの回答ですね。
http://spreadsheets.google.com/pub?key=pvQfpYg-NtxVG4dpeNiSzBw
(「五分ごとに更新」と書いてあるので、すぐに出ない場合はちょっとお待ちください)

上の問1を見れば分かるように、ラジオボタン(選択肢を一つだけ選ぶことができる)をつけたり、問2のドロップダウンリストや、問3のテキスト入力などのいろいろな設問方法が簡単に利用できます。

上から二行目に、それぞれの設問の配点が入力してあります。そしてタイムスタンプが「2008/11/23 9:02:19」になっているのが、正解です。教師が最初に全部正答で入力してみたわけですね。

右の方の水色の部分は、解答が正解ならこの点数が表示され、正解でなければ「0」が表示されます。その右の列は、得点の合計が表示されます。正解かどうかは、タイムスタンプ「2008/11/23 9:02:19」の解答を参照して、判定しています。

もちろん、このページは学生の解答を締め切るまで、公開する必要はありません。というか、公開したら答えが分かってしまいますので、公開しちゃダメです。

本当は、学生が解答を送信してくる前に水色の部分も作っておいて、受信と同時に得点合計まで表示されるとクールですが、受信データは必ず新しい行になるので、それはちょっと無理のようです。受信した後で、水色の部分を上の方からコピーすることになりますね。

なお、コピーするときにセルの右下にあるハンドルをドラッグするのもエクセルなどの表計算ソフトと同じです。計算式も、エクセルでは#を使う絶対参照がGoogleドキュメントだと「$」になるという点が違いますが、それ以外は全く同じです。エクセルを普通に使っている人なら、ほとんど違和感なくGoogleドキュメントに移行できるのではないかと思います。

この方法を使うと、学習者の解答の入力を学校側が行う必要もなく、採点という作業も不要になります。また、試験用紙をプリントする手間も費用も不要です。どう見てもこちらの方が有利なので、今後はこういったテスト方法が中心になっていくのではないかと思います。

ちなみに冒頭の写真は大学で社会科学などを教えているDCJOHNさんによるもので、「オンラインでs意見を提出してもいい」と学生に伝えたものの、念のため教室にも来てみた、という状況だそうです。
http://www.flickr.com/photos/dcjohn/74907741/
コメント欄によると、25人のうち、3人しか教室で受けることを選ばなかったようですね。学生にとっても、こういった方法の方がいいのかもしれません。

追記
以下にバージョンアップしたものを紹介しています。
http://mongolia.seesaa.net/article/119713285.html
posted by 村上吉文 at 10:02 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日本語hacks! | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
いつもお世話になっております。
今回、小テストをFormで作って、Classroomで配信ということができれば、と思って、このページに遭遇しました。
本当にいつも必要な情報をありがとうございます。
Classroomは今のところ、宿題のやり取りに使っていて、クラス全体でコメントを共有したりはしていないので、そんなに面白いことはないのですが、スキマ時間を使って、短いコメントであっても、生徒とやり取りできるのは、いいなと思っています。
Posted by 近藤聖子 at 2016年03月09日 18:21
すみません、フォームの下の文をよく読む前に、回答したので…。ベトナムが世界第2位なんですね。個人的には、グアテマラなど頑張ってほしいです。
Posted by 近藤聖子 at 2016年03月09日 18:25
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