2008年08月05日

日本語教師と海賊



ここ三日間ほど、荷造りやら転居の手続きやらをしながら、ずっと「歌う海賊団」という人たちのCDを聴いています。特にこれだけが好きだというほどでもなかったのですが、他のCDをすべてパッキングしてしまったので、これ以外は聴こうにも聴きようがなかったのです。

最初にこの海賊団と出会ったのは、子供たちをコンサートに連れて行ったときのこと。だから基本的には子供向けという分類になると思うんですが、というか、だからこそ前向きな歌しかないんだとも思いますが、しかし、決して大人には楽しめないというわけでもありません。純粋に子供向けっぽいのは「音の歌」ぐらいじゃないのかな。

ただ、子供に絶大なパワーがあるのは確かでして、一歳八ヶ月の下の息子なんて、まだろくに言葉もしゃべれないのに、CDがとまるとラジカセの前で「ここ、ここ!」とか言って再生してくれとせがんでくるほどです。で、再生してやると、もうお猿さんのようにウキキッとか叫んで踊り始めます。

そういう、まあ、外部的な要因もあって連続再生が始まったのですが、繰り返し聞いてみると、なかなかいいんですよ、これが。とっても前向きな歌ばっかりで。特に、海賊という商売と日本語教師という商売も似ているところがあるなあ、なんて思い始めると、かなり感情移入してしまったりします。ああ、感情移入してしまうのは、二年住んだ川越という地を離れることへのセンチメンタルなこちらの感情があるからかもしれません。

中でも私のおすすめは「奇跡の宝箱」。なんだかRPG風のストーリー性のある内容が特にお気に入りです。奇跡の宝箱を探して世界中を旅しているうちに、いろいろな友達ができて、その友達こそが本当の宝だったという、まあ、童話の「青い鳥」から日本のRPGにいたるまで連綿と続く普遍的なモチーフなんですが、やっぱり、日本語教師って海賊みたいにいろいろな国を渡り歩くじゃないですか。海外に行かない日本語教師でも、世界中のいろいろな人たちと知り合えるというのは変わりません。で、実際、付き合ってきた人たちのとの関係というのが、自分にとってはすごい宝物なんだなあ、と思ってしまうわけなんですよ。ほら、引っ越しの作業をしていると、学生から昔もらったプレゼントとかたくさん出てくるじゃないですか。この歌に感情移入してしまうのは、そういう背景もあるかもしれません。

実を言うと、今度の仕事は大変困難なことが予想されていまして、この現場に行くと最初に聞いたときは、何だか旅の結末を知りつつタイタニック号に乗り込んでいくような気分だったのですが、少し勇気がもらえました。

ありがとう、船長。
posted by 村上吉文 at 06:02 | Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
「航海の無事を祈る☆」

「ポニョ♪」もですが、キーメロディが「遅→早」で繰り返されるせいか、何だか耳に残る歌ですね。

年少者相手に新出語彙リピートさせるとき、
ゆっくり→早く→高く→低く→大きく→小さく
といったテンポや音の高さ・大きさを変えて行うと反応が良かったりしましたが、探せば何か理論的な裏づけがあるのかもしれません。
Posted by (ミト改め)サンボン at 2008年08月06日 00:51
Bon voyage!!

お久しぶりです。
指導助手のphuc vinhです。
いよいよ明日ご出発ですね!
私も出発まで3週間を切りました。

本当の宝。
学生だったり、同僚の先生方だったり。
まだまだ経験の浅い私ですが、本当にそう思います。。。
Posted by phuc vinh at 2008年08月06日 23:20
奥様よりの情報でブログ拝見させて
いただきました。
CDを聞いていただき
誠にありがとうございます。
日本語教師というお仕事で
あちこちを飛び回ってらっしゃるのですね。
実は、事務所で取引しているヤマト便の方が
今回の川越公演に初乗船されたのですが、
事務所から発送された(おそらくCD)
をお願いしたときに
「あれ、自分の住んでるマンションと
同じ住所だ!」と言ってました(笑)
世間は狭いですねぇ。

今回の航海も素敵な宝物がたくさん増えますことを
祈っております。
また、帰国された折には冒険へご一緒いたしましょう〜!
Posted by 歌う海賊団 船長 at 2008年08月09日 11:30
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